「家を建てるならやっぱり"アカ"に限るね」

これは私の親方,いや師匠でもある宮大工の菊池棟梁の話。

神社仏閣に携わってきた棟梁たちが家を建てる際こだわるのは「がっちりとしたいい家を作るために"アカ"は欠かせない」いうことでした。

「赤」と言うのは赤松のことでアメリカではダグラスファー(米松)のことです。

 

それを裏付けるかのようにアメリカの住宅を調べてみるとビバリーヒルズ等の超高級木造住宅では必ずと言っていいほどダグラスファーの構造材が使われるといいます。

在来工法でもその耐力の強さから大梁等強度が必要なところには多く用いられています。

 

そのため住宅の建築資金を融資する住宅金融公庫道のマニアルの中にも赤松ダグラスファー材は特殊材種としてしての認定を受けその硬い材質や耐用年数が長いことから防虫防腐等を施さなくても良い材種とされているほどです。

 

しかしながら、 その高価で硬く重い特性から

一般住宅の作業効率を重んじる環境では敬遠されやすく 米松は割れやすいからダメだと

事実と反する嘘まで住宅メーカーの営業からは聞かされるケースが多いのは我が国の住宅の品質向上とってはとても残念でなりません。